空手がとりもってくれた

北イタリアのアルバでのこと。
アルバへ到着したところ駅前はいつになくヒッソリしている。
バスやタクシーの気配がまったく感じられない。

ここからアルバレットデラトーレまで行く予定なので、
通りすがりの人に身振り手振りで四苦八苦しながらやっと事情をききだしたところ
「今日はお祭りで交通は一切無い」とのこと。

妻とどうしようと途方にくれていたら若い男女が乗った車が来て
「日本人だな」と話しかけてきた。事情を説明したら、
「自分は鈴木先生に空手を教わりいろんなことを教えて貰った。
私が送ってあげるから乗りなさい」と親切に言ってくれ、
2時間近くかかって目的のところまで送ってくれた。

何かの時に使うため日本で買ってきていたお菓子をお礼に差し上げたら彼女がたいへん喜んでくた。
日本文化の空手がこんなところで実力を示してくれるとは思っても見なかった。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする