中身は中国産の「イタリア産トマト缶」の謎

メモ。中身は中国産の「イタリア産トマト缶」の謎を取材して明らかにした本が出てるようです。
『トマト缶の黒い真実』(ジャン=バティスト・マレ・著 田中裕子・訳/太田出版)

異様に安いイタリア産トマト缶詰。中身が中国産なのは15年以上前からネットでもよく噂されることだったけど、こういう関税の仕組みで成り立っていたのですね。
トマト関連商材はよく吟味しないといけないとかなり昔から思っていたのですが、こんな偽装食品は扱いたくないものです。

>その一方で、関税を支払うことなく商品をEU圏内に輸入できる方法がある。それが、「一時輸入」や「一時通過」とも呼ばれる「再輸出加工手続き」だ。EUによると、この特別制度は、輸入した商品を加工・修繕してから再輸出する事業者の経済活動を促進するために設けられているという。

>この「再輸出加工手続き」制度を利用することで、ドラム缶入り三倍濃縮トマトも、関税を支払うことなくEU圏内に輸入することができる。だが、これらの商品が税関で「一時通過」と認められるには、いったんEU圏内に入ってから必ず加工されて再輸出されなければならない。大量の中国産濃縮トマトは、そうやって南イタリアのナポリ港とサレルノ港からEU圏内に入ってくるのだ。

ふたつのいずれかの港に到着した濃縮トマトは、そこから車で一時間もかからない加工工場に輸送され、水分を加えられ、再パッケージングされる。つまり、巨大なドラム缶から、イタリア国旗の緑・白・赤の「トリコローレ」に彩られた缶詰に詰め替えられる。こうして加工された缶詰は再び港へ運ばれて、EU圏外へ輸出されていくのだ。

http://www.ohtabooks.com/qjkettle/news/2018/03/03113825.html

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする